はじめまして、薬剤師のそらしどです。
プロフィール写真にもある通り、子どもがおります。
日々いいパパ、目標とされるお父さんになれるよう、奮闘しております。
そんなある日のこと、子どもから「将来、薬剤師になりたい!」と言われました。
そんな時、薬剤師である父は何と答えるでしょうか。
一般的に薬剤師と言うと「いい職業ですね!」と言われることが多いです。新聞や雑誌の求人広告を見ると他職種に比べ時給は高く、手に職をつけるという意味でも良く思われることが多いです。将来なりたい職業ランキングにおいても上位に来ることが多く、一昔前のことですが、女優の芦田愛菜さんが将来なりたい職業として薬剤師を挙げておられました。また、友達のパパさん達から「薬剤師だったら、うちの娘をあげてもいいよ!」と言われます。
英オックスフォード大学でAIの研究を行っているマイケル・A・オズボーン准教授らが著した『雇用の未来—コンピューター化によって仕事は失われるのか』という論文で、消える職業・なくなる仕事(702業種)を徹底調査した結果、薬剤師の消える確率は1%と算出されました。ただ英国と日本では医療制度が異なることと、欧米にはファーマシー・テクニシャンと呼ばれる薬剤師のサポートをする調剤技師という職種があるのですが、その職種の消える確率は92%でした。
日本の薬剤師に置き換えて考えてみると、薬剤師でも何をやるかによって変わるのだと思います。ちなみにそのランキングをもう少し分析すると、いわゆる単純作業になる傾向が強い職種は消えやすく、逆に、業種を問わず教育的な立場の職種は消える可能性が低いという結果となっております。
ちなみに薬剤師仲間に「将来、自分の子どもを薬剤師にさせたいか?」とたずねてみると、多くの方が「子どもにはあえてすすめない。」と言います。理由としては「生涯年収が高くない。」「 海外のように職能が確立されていない。」「本気で医療をしたいなら、医師をめざしてもらいたい。」という意見が多いようです。
少し複雑な気分になります。ただ、薬局経営者の薬剤師の方達は「薬剤師になって欲しい。」という意見が多いです。やはり後継者になって欲しいという気持ちが強いようです。
話を元に戻すと、私は、子どもに薬剤師になって欲しいです。
むしろ、なって欲しいと言えるように、まずは自分自身が薬剤師として立派でありたいし、世の中のために存在している薬剤師業界であって欲しいと思います。また、薬学部は学費が高いので、もし子どもが薬学部に通うことになっても、経済的に行かせてあげられないという状況は避けたいです。何よりも心から子どものやりたいことを応援できる父でありたいと思います。
この度、このウェブサイトを立ち上げたのは、当初、今後の自分のためのポートフォリオになればいいと思っていましたが、将来、子どもがこのウェブサイトを見て、少しでも感銘を受けるようになればいいなと思っています。